悪徳業者の存在

一般人を装って、サクラばかりの悪質出会い系サイトへ誘いこうもする業者が存在する。

詐欺まがいの行為で騙して利益を得ようとする悪質業者は、出会い系サイトの中だけで活動しているわけではなく、あらゆるインターネットサービスを利用してアプローチを仕掛けてくる。ネットを利用している限り、常に悪徳業者のターゲットにされているといっても過言ではない。

身の覚えのない相手から届いたメールを相手にしたり、不審なリンクにアクセスするようなことがなければ大きな問題にはならないはずだが、このような悪質業者が昔から無くならないということは、騙されてしまう人が少なくないということである。

社会経験の豊富な大人がなぜ騙されてしまうのかと不思議に思うが、男性の下心や弱みにつけこみ、巧みに誘導しているようだ。

よくある手口

業者は男性にメールなどでアプローチして下心や金欲を刺激し、メールを返信してきた人には巧みに悪質なサイトへ誘導して登録させようとする。そして、登録したサイトでメールをさせる事でポイントを消費させ、高額な料金を請求するという流れが一般的である。

業者に出会いやすいサービス

出会い系アプリ・出会い系サイト

出会い系アプリや出会い系サイトの男性会員は食いつきやすいので業者のターゲットになりやすい。

一般女性会員を装って男性にアプローチし、他のサイトへ誘導しようとする。出会い系の運営会社もサービスの質を下げる一番の原因として問題視しており、業者と思われる会員は即退会処分にしているが、完全に駆除するのは難しい模様。

コミュニティーサイト

出会い目的ではない一般的なコミュニティーサービスでも例外ではなく、男性にコメント機能やメッセージ機能などを利用してアプローチしてくる。

• ブログ
• プロフィールサイト
• SNS（mixi、Facebook、モバゲー、グリーなど）
• Twitter

迷惑メール

コミュニティサイトを利用していなくても、収集したメールアドレスにスパムメールを送りつけるのも昔からある定番の手法である。迷惑メールフォルダを見れば、業者からのメールが大量に届いている人も多いはずだ。

メールアドレスが流出する原因は、アプローチしてきた女性（業者）が指定したきたメールアドレスに返信してしまったり、メールアドレスの登録が必要なインターネットサービスを利用することによるものが多い。

登録が危険なサイトは以下のようなサイトである。

• 懸賞サイト
• ゲームサイト
• 占いサイト
• ケータイ小説
• 掲示板サイト
• 着メロ・着うたサイト
• アダルトサイト

これ以外にも様々なサービスがあるが、登録する時は必ず迷惑メールがきてもかまわないフリーメールなどのメールアドレスで登録しよう。

ラインなどのコミュニケーションアプリ

最近は、ラインなどのコミュニケーションアプリもよく利用される。突然身の覚えのない女性からラインが来るとドキッとするが、URLやアドレスが書かれたメッセージを送ってきた時点で業者に間違いないので容赦なくブロックしよう。

誘導の仕方

誘導する方法はサクラの手法と共通する部分も多い。サクラと違うのは、ポイントを消費させるのではなく詐欺サイトへ登録、利用させることが目的である。

最終的にはなんらかの理由をつけて指定のサイトへ誘導し、指定のURLへアクセスさせ登録させようとする。

代表的な誘導方法を紹介する。

男性の誘い方の具体例

サイト辞めます

「このサイトもう辞めるのでこちらのサイトでメールしましょう」

「辞める」以外にも「普段よく使ってるサイト」「使いやすい」などなんらかの理由をつけて別のサイトでメールをしたいと誘う。出会い系サイト内での誘導の仕方でよく見るものである。

ここに見に来て欲しい

「このサイトに写真やプロフィール載せてるので見にきてください」

写真やプロフィールなどの自分の情報を載せてるので見に来るように誘う。「こっちのサイトにエッチな写真載せてる」というエロで誘うパターンも多い。

返信はこちらから

迷惑メールを使った手法である。

自分のメールアドレスに身の覚えのない女性からメールが届き、記載されているURLから返信できると書かれている。そして、そのURLにアクセスすると悪質サイトへ移動する。

メールの内容はサクラの手口とほぼ同様である。

騙されないための対策法

これは非常に簡単である。

他のサイトを紹介された時点で業者だと判明するので、そのサイトにアクセスしなければなんら問題は無い。紹介という流れでなくても、とりあえずURLを送りつけてきたら無視するのが鉄則だ。

女性のプロフィールに掲載されている写真がとても魅力的だったり、性欲を刺激するような甘い文句で心が揺れてしまうのは仕方ないが、URLにはアクセスしないという原則は必ず守りたい。