『ポケモンGO』が出会い系になる？

7月6日からアメリカなどで先行配信され、今や各国で社会現象となっている『ポケモンGO』。7月22日、ついに日本でも配信が開始された。

アプリの内容は、プレイヤーが現実世界を探索しながらポケモンを集めるという一見子供向けのゲームだが、世界中の著名人が『ポケモンGO』をプレイしていることをツイートしており、老若男女問わず多くのプレイヤーを夢中にさせている。

香川真司が所属するドルトムントの選手達も『ポケモンGO』に夢中のようだ。

Most of the guys are looking for new #pokemon 😳😄🙈 @Aubameyang7 @Dembouz #gonzo pic.Twitter.com/a3jQ06XaNa

— Marcel Schmelzer (@Schmelle29) 2016年7月14日

配信開始からすごい勢いでユーザー数を伸ばしており、アクティブユーザー数がTwitterに迫るほどの大人気。

ポケモンをゲットするには、実際に街に繰り出してポケモンを探さなくてはならないが、あまりのプレイヤーの多さに公園や大学が『ポケモンGO』のプレイヤーだらけになるという事態も起きている。

ニューヨークのセントラルパークがポケモントレーナーでいっぱいである。

Pokemon GO is just insane right now. This is in Central Park. It's basically been HQ for Pokemon GO. pic.Twitter.com/3v2VfEHzNA

— Jonathan Perez (@IGIhosT) 2016年7月11日

これだけ多くの人が同じ場所に同じ目的で集まると、男女の出会いが生まれるのは自然な流れともいえる。

実際に、海外では『ポケモンGO』がきっかけでデートに誘われたり恋人ができたという報告もよせられており、『ポケモンGO』は男女の出会いのきっかけとなる「出会い系アプリ」としての側面もクローズアップされてきた。

『ポケモンGO』と連動した出会い系アプリもサービス開始

『ポケモンGO』の盛り上げりに合わせて、米国の出会い系運営企業が「Pokedates」という出会い系サービスも開始された。

「Pokedates」は、『ポケモンGO』を一緒にプレイする相手を探すことができる無料の出会い系アプリで、『ポケモンGO』をプレイするユーザー同士が簡単に出会うことができる。

「Pokedates」ユーザーは、自分のプロフィールとスケジュールを入力するだけで、アプリが出会う相手と集合する場所、時間をセッティングしてくれるサービスだ。

「Pokedates」は、アメリカの出会いサービスで日本で利用することはできないが、今後、日本で同様のサービスが開始されることも十分考えられる。

『ポケモンGO』で出会うことの危険性も懸念されている

『ポケモンGO』によってユーザー同士の出会いや交流が生まれることは、『ポケモンGO』の魅力のひとつでもあるが、同時に、見知らぬ人同士が出会うことは、思わぬトラブルに巻き込まれる危険性もある。

実際、アメリカでは『ポケモンGO』を利用した強盗事件が起きている。4人組みの男性が『ポケモンGO』のソーシャル機能「ビーコン」を使用してプレイヤーをおびき出し、金品を奪うという手口であった。また、グァテマラに住む少年二人が『ポケモンGO』をプレイ中、他人の家に侵入してしまい銃殺されるという事件も発生している。

いずれも海外の事件ではあるが、日本でもこれからユーザーが増えるにつれ『ポケモンGO』を利用した事件やトラブルが発生する可能性は高い。

海外で多発する事件やトラブルを受けて、日本政府の内閣セキュリティセンター（NICS）が『ポケモンGO』プレイ時の注意事項を発表した。特定のゲームに対し、政府が注意喚起を行うのは異例の事であり、『ポケモンGO』の人気度が伺える。

「ポケモントレーナーのみんなへおねがい」を見る

特に、女性は性犯罪の被害から十分に気をつける必要がある。見知らぬ男性からポケモン探しに誘われても安易についていかず、ポケモン探しに夢中になって人通りがないスポットに一人で訪れることは止めておこう。

『ポケモンGO』のユーザーには18歳未満の児童も多く、保護者や周りの大人が児童に被害が及ばないよう注意深く見守ることも重要だ。